こんにちは、2号です。
先日、中古木造戸建住宅のインスペクションの立会いをしてきました。
2018年4月1日に改正宅地建物取引業法が施行されることもあって、気になってる方も多いのではないでしょうか☺︎
インスペクションって、なに?
インスペクションについて簡単に説明すると、「専門家による建物状況調査」です。
住宅の劣化や不具合などを、目視や計測等を行って調査します。
今回は「アーキテクトラボ.ハローム」の新里さんにお願いしました。
■主な調査項目
【外回り】
基礎
外壁
【室内】
壁
床
開口部
床下
天井裏
設備など
インスペクションの実施レポート
では実際の調査の様子をダイジェストでお届けします☺︎
■外回り
「打診棒」という道具で基礎仕上げ材の「浮き」などをチェック。
表面をなでた時の感触や叩いた時の音で、内部の状況を診断するそうです。
■外壁
サイディング(外壁材)の継ぎ目は劣化しやすい部分。
メンテナンス無しだと、新築から5〜7年でシーリング材(継ぎ目の充填材)が劣化するのだそうです。
雨漏りの原因となるところなので、定期的にメンテナンスしておくと安心ですね。
↓こちらはサイディング表面をチェックしているところ。
表面をなでて塗料の色が手につくようなら、塗り替えが必要なのだそうです。
この、塗膜面の劣化現象を「チョーキング」といって、海沿いの住宅では5年ほどで現れることもあるのだそう。
こちらもメンテナンスに気をつけたいところですね。
サイディングの種類によってはチョーキングが出ない(そもそも塗装ではない)ものもあるそうなので、新築する際は、メンテナンス方法も確認しておくと安心ですね。
セルフメンテとしては「外壁の水洗い」が有効だそうですよ。
特に台風のあとは、車と同様に塩を洗い流すことで劣化対策になるのだとか!
「外壁洗ったことないわ」という方は、年末大掃除のついでにレッツシャワー!٩( ᐛ )و
■室内
画像は、傾斜測定器で部屋の傾きを診ているところ。
レーザーが映し出す水平・垂直線に対してズレがないかチェックします。
■開口部
歪み等がないか確認します。
新里さんによると、サッシなどは、暑いと外側に反り、寒いと内側に反るのだそう。
沖縄は暑い日が多いので、外側に反りクセがつきやすいとか。
窓の開閉や施錠の不具合は、レールの汚れやサビ付きなどが原因かと思っていましたが、反りも大きな原因だったのですね。
建具の歪みもしっかりチェック。
■床下
点検口を開けて、床下の状況(シロアリ、水漏れ等)を確認します。
点検口が設けられていない場合は、通常のインスペクションでは床下の調査はせず「点検口無し」という報告となります。
瑕疵保険に加入するための調査などの場合は、床を一部はがして調査することもあるそうです。
■天井裏
水漏れやシロアリなどをチェック!
トイレや浴室は湿気があるので、天井裏も結露しやすいのだそうです。
室内をこまめに換気して、乾燥した空気を換気扇に吸わせてあげると、結露防止になるそうですよ☺︎
こういった調査をすべての部屋で行い、インスペクション完了となります。
所要時間と費用
所要時間は、1時間半〜2時間程度。
費用は延べ床面積が100㎡以下であれば、報告書の作成込みで5万円程です。
中古不動産売買において、「専門家による建物状況調査報告書」が有る物件と無い物件では安心感が違いますよね。
売主さん・買主さん双方にとって、インスペクションは今後どんどん重要になってくると思いますので、私たちもしっかり対応できるように勉強していきたいと思います☺︎
以上、インスペクション実施報告でした!
*おまけ*
窓の開閉動作チェックに参加する友利社長を激写!